テレビ豊饒の国はどこへ?

英国では、とうとうネット広告市場がテレビ広告市場を抜いたそうです。


J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/10/01050774.html


記事中に指摘の通り、英国の特殊な要因が大きいようですが、
この記事を読んでいて、改めて日本のテレビ広告市場の大きさを実感しました。


これはひいてはテレビCM制作、テレビ番組制作のマーケットの大きさでもあり、
このマーケットの大きさが、テレビ局を頂点とした日本特有の映像業界の
鉄のピラミッドをこれまで維持してきたわけです。


あまりにも大きすぎた故に、いったん縮小モードに入ると、その被害も甚大で、
テレビ系制作会社の苦境は、もはや業界外でも周知の事実となるほど鮮明です。


テレビという豊饒の地以外の、フロンティアで勝負してきた我々にとって、
このトレンドは大きなチャンスありますが、翻って業界全体を考えると複雑な心境です。


豊かさを維持することは、豊かになることよりも遙かに難しい。
老いてゆくこの国に生きてゆく限り、このテーマから逃げることは出来ないんだと、
まるでたすきの帯を締め直す心境であります。