ボランティアの力を知る

bjリーグのオールスターを観戦してきました。





4回目となる今年は、仙台での開催。
市民球団として立ち上がった仙台89ersは、成績も経営も順調で、
リーグの理念を体現するモデルケースという噂は聞いていましたが、
今回、仙台に行って生で体感してみて、その理由がいろいろわかった気がします。


今回のオールスターは仙台チーム主催なので、89ersのスタッフが会場の運営を
担当していたのですが、そのスタッフ達のレベルが非常に高い。
そして、彼らの大半はボランティアなのだそうです。


コミケに初めて行ったとき、暴動に近いような大群衆の波を、
ボランティアスタッフがテキパキと捌いていたのを見たときにも驚きましたが、
ここではスタッフの人たちが、イベント慣れしつつ、かつとても暖かい対応をしていました。


個人的に、そもそもボランティアを軽く見ている傾向がありました。
金銭対価が発生しない仕事である以上、強制出来ない部分もあるし、
責任を負わせられない部分もある。
こういう制限の元で、果たしてハイクオリティな仕事ができるのだろうかと。


おそらく、仙台89ersのボランティアスタッフの方々にとっては、
“おらがチーム”“おらが街”のイメージアップ、観客満足度アップが、
何よりの報酬なんでしょうね。
だからこそ、我が事として仕事に臨めるし、真剣なんだろうなと。
なぜ自分はがんばるのか、その理由が人には必要なんだなあ。


ボランティアをいかにして本気にさせられるか、そのことをしっかりと理解し、
またボランティアの思いに応えてきたチームがあることを知った旅になりました。
身の引き締まる思いがしたのは、東北の気温のせいだけではなかったと思います。
よい勉強になりました。